2010年8月13日金曜日

SEO対策:GoogleAnalytics 導入方法

Q:自社のサイトの訪問者を分析するためにGoogleAnalyticsを導入したいのですが、どのような手順になりますか?




A: GoogleAnalyticsで指定されるコードを、自社のウェブサイトのコードに追加するだけでOKです。ただし自社のウェブサイトのコードを書きかえるためには、必要な権限が与えられていることが前提です。

前回こちらの記事(SEO対策:コンバージョン率をみるべし)で自社のウェブサイトの効果を見るための方法として、GoogleAnalyticsをご紹介しました。

Web制作会社などでウェブサイトを作成された場合は制作会社側に、「Google Analyticsを使用できるようにして下さい」と依頼のみすれば、設定を行ってもらえます。

今日は自身でその設定を行う方法をお知らせします。

1. Gmailアカウントの取得

GoogleAnalyticsを使用するには、Googleのメールサービスである"Gmail"のアカウントが必要です。もしお持ちでない場合は作成を行います。

2. Google Analytics の申し込み

こちらのURLからGoogle Analytics の登録を行います。登録は無料です。
http://www.google.com/analytics/

↓この画面で、分析を行いたい自社のウェブサイトのURLを入力します。













3.分析用のコードの取得

2の登録を進めていくと、登録の最後の画面で下記のコードがでてきます。このコードがGoogle分析で必要なコードであり、自社のウェブサイトのコードに追加する必要があります。



さてGoogleAnalytics登録の説明文にはこのコードを"/head"の前に挿入してください、と注意書きがあります。一体どこのことでしょうか。

ではここでご自身のウェブサイトをブラウザで開いてください。開いたらウェブサイトのページの空白部分をどこでもクリックしてから、”右クリック”をしてみてください。すると”ソースの表示”というメニューが(Firefoxの場合は"ページのソースを表示")ありますのでクリックします。



そうすると、いま見ているウェブサイトのコードに表示が変更されます。



そのコードの上部分に"head"という文字が見えると思います。"/"は閉じタグと呼ばれ、"head"と"/head"で囲まれた部分が"head"という領域ですよ、という意味を持ちます。

先ほどGoogleで取得したコードを、"/"の閉じタグのすぐ前にコピーする必要があります。

ではどのようにコードをコピーするのか。残念ながらコードの変更はブラウザ上で行うことができず、コードを書きかえるためのFTPソフトが必要となります。また前提として、あなた自身にコードを書きかえるアクセス権が与えられていることが必要です。もし自身のアクセス権が不明な場合はウェブサイトの管理者やウェブ制作会社に問い合わせみてください。

FTPソフトは無料ダウンロードが可能です。
http://www.forest.impress.co.jp/lib/inet/servernt/ftp/ffftp.html

手順としては、まずはFTPソフト経由で、書き換えを行いたいファイル(多くのウェブサイトの場合、トップページは"index.html"という名前がついています)をサーバからローカルにダウンロードしてきます。その後Terapadなどのテキストエディタでダウンロードしてきたindex.htmlファイルを開きます。

その後、上記のコードをindex.html内の"/head"の前にコードを貼り付けます。



最後にFTPソフトを使って、サーバに変更後のファイルをアップロードすれば、Google Analyticsの設定は完了です。

テキストエディタ Terapad は無料ダウンロードが可能です。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/library/tpad.html

ネコからのワンポイントアドバイス:Google Analyticsの設置を行う場合はウェブサイトのコード変更が必要。自身に権限があるかどうかまず確認しよう!

2010年8月7日土曜日

SEO対策:アメブロでの集客は有効か?

Q:ブログをアメブロに書いています。最近アメブロをホームページのようにカスタマイズしているページを見かけます。アメブロをホームページ替わりにできれば、新たにホームページを作る必要がないと思うのですが、アメブロは集客に向くのでしょうか?




A: アメブロはメンバ同士の集客には非常に有効ですが、一般的なSEOとしては不利な媒体といわれています。広く集客を行いたい場合には、別のブログまたはホームページの制作を検討することをお勧めします。

最近アメブロなどのブログで、ページ上部にメニューボタンを追加して、一般的なホームページの形式に見せているページがあります。

写真やイラストを使っているアメブロの殆どのスキンでは、デザインを自由に変更することができず、こうしたメニューボタンの追加はできません。ただはじめからデザイン変更が可能なスキンを選んでいる場合には、こうしたメニューボタンの追加が可能です。メニューボタンを追加したい場合は、まずは自分が使っているスキンが変更に対応可能なものか確認する必要があります。

メニューボタンの追加を自分で行うことは、webサイトの知識がないと少し難しいかもしれません。アメブロ内でカスタマイズを専門に行う制作会社やフリーデザイナーが宣伝をしているので、そちらに依頼するのが早いと思います。

ではここからは、

そもそもアメブロが集客にむくか

という点についてです。

メニューボタンを追加してブログをホームページ風に変更すると、確かに見た目は立派なホームページとなります。アメブロは基本料金が無料、メニューボタンのカスタマイズも数万円で可能と考えると、ホームページを作成するよりも安価です。

しかしアメブロにはSEOとしては大変弱い面があります。その理由はURLをみると分かります。
試しにホリエモンのアメブロのURLを見てみましょう。

http://ameblo.jp/takapon-jp/



ホリエモンのブログID"takapon-jp"が"http://"のすぐ後ろではなく、"http://ameblo.jp"の後ろにあるのが分かります。ちなみにこうした構造を”サブディレクトリ”といいます。

これと比較してblogger(googleのブログ)ではどうでしょうか。例えばこの起業家応援ブログはbloggerで書いています。

http://matatabi-tips.blogspot.com/



"matatabi-tips"というこのブログのIDが、"http://"のすぐ後ろにきているのが分かります。こうした構造を”サブドメイン”といいます。

この2つの差、ただの表示順じゃないかと思われる方もいると思うのですが、検索には大きく影響があるのです。

たとえば”シャケ”"激安"という記事をアメブロとbloggerで書いた場合はどうでしょうか?
アメブロでは、アメブロ全体に当たる"http://ameblo.jp"全体の中で上位2番までに入らないと、そもそも検索結果には現れない仕組みになっています。

アメブロでブログを書いている人が何十万人いるか分かりませんが、その中であなたよりも2人以上が、あなたのブログよりも”シャケ”"激安"で人気の記事を書いている場合、あなたのブログは検索にはさっぱり現れない、ということです。なぜならあなたの記事はあくまで"ameblo.jp"の中の1記事であり、検索エンジンはアメブロ全体として評価を行うため、もしアメブロの他の人が人気の記事を書いているならば、そちらだけを検索結果に表示すればよいだろうという自然の判断です。

つまりアメブロでは、まずはアメブロ内部での競争に勝ち抜かないと、検索のスタートラインに立てないのです。



一方でbloggerなどサブドメイン構造のブログでは、他に”シャケ”"激安"の記事を書いた人がいたとしても、検索のスタートラインに立てないということはありません。もちろんスタートラインに立てるだけですので、その後の検索の戦いに勝てるかどうかは記事依存です。

一方で『アメブロはアメブロ全体として検索評価が高いのではないか?』という意見もあります。確かにYesです。実際に私も以前にアメブロに書いた記事で、マニアックな内容の記事を書いたものは今でもgoogleの検索で2位に表示されます。

しかしいわゆる”ビックキーワード”で、アメブロ内で2位の地位を獲得するのは非常に困難だと思われます。加えてアメブロ内での自分の記事の順位を正確に知る手だてがないため、検索にひっかかるかどうかは神だのみという状態になります。

もちろんアメブロには”ペタ機能”など、アメブロ内でのつながりを強める機能が充実しています。またアメブロではオフ会なども盛んで、アメブロ内での集客にはとても有効です。ただ一方でアメブロ外からの集客は難しいという点も考慮して、集客方法を考える必要があると思います。

ネコからのワンポイントアドバイス:アメブロはアメブロ内での集客のみ。他からも集客するには別の手段も考えるべし。